「来年、どっちに入れるの」——その一言に固まった

子どもの就学相談の話が出たのは、年中の秋ごろやった。

通園施設の先生から、「そろそろ就学に向けての相談を始めましょうか」と言われたとき、正直、頭が真っ白になった。

「支援学級か、通常学級か」

そんな選択を、私が決めなあかんの?一人で?

シンママである私には、この問題を一緒に悩んでくれる人間が家にいない。夜中にひとりで「支援学級 デメリット」とか「通常学級 発達障害 後悔」とかで検索しまくった。出てくる情報はバラバラで、読めば読むほど混乱して、気づいたら朝4時になってたこともある。

この記事は、そういうシンママ・シンパパに向けて、私が就学相談を経験して「これ、先に知っておきたかった」ということを書く体験記です。医療や教育の専門的な判断ではなく、あくまでも「一人の親の経験談」として読んでください。


就学相談って、何をするの?

まず「就学相談」自体、初めて聞く人もいるかもしれないから簡単に。

就学相談とは、就学前の子どもに発達の課題があったり、特別な支援が必要と考えられる場合に、教育委員会や就学相談センターに相談して、就学先や支援の形を一緒に考えていく手続きのこと。

申し込み時期は自治体によって違うけど、多くの場合、就学前年度の夏〜秋ごろが受付期間。入学の約1年前から動く必要があるんよね。知らんかったら乗り遅れる。

うちの自治体の場合は、こんな流れやった(あくまで私の体験):

  1. 市の教育委員会に相談の申し込みをする
  2. 保護者面談(療育先の資料も持参)
  3. 子どもの行動観察・発達検査
  4. 就学相談委員会での審議
  5. 就学先の「意見書」が出る(あくまで意見。決定は保護者)

ポイントは、最終的な決定権は保護者にあるということ。委員会の意見書は「こっちを勧めます」という内容やったとしても、親が「通常学級に行かせたい」と言えば、基本的にはそれが通る。


支援学級と通常学級——何が違うの?

通常学級(普通学級)

  • 一般的な学校のクラス(30人前後)
  • 担任1人
  • 加配教員がつく場合もある(自治体・学校による)
  • 「通級指導教室」に週数時間通うことも可能

特別支援学級(支援学級)

  • 障害の種別ごとに少人数クラス(8人上限が基準)
  • 担任+支援員がつくことが多い
  • 個別の指導計画に基づいた学習
  • 交流学級(通常学級)での活動もある(学校によって量が違う)

一番気になったのが「支援学級に行くと、普通の高校や大学に行けなくなるの?」という問題。

結論から言うと、支援学級に在籍しながら高校を目指すことは不可能ではない。ただし、支援学級での学習内容は通常学級と異なる場合が多く、特に中学での内申点のつき方など、進路に関しては自治体・学校によって大きく違う。「絶対こう」という答えがない部分が多いから、気になる人は在籍する予定の学校に直接聞くのが一番早い。


私がいちばん後悔したこと——情報収集を焦りすぎた

就学相談を経験して一番後悔したのは、「ネットの情報に振り回されすぎた」こと。

ネットには「支援学級に入れたら後悔した」という体験談もあれば、「通常学級に無理やり入れて子どもが不登校になった」という話もある。どちらも本当の話やと思う。でも、それはその子の話であって、うちの子の話ではない。

私が本当に必要やったのは、

  • 担任になる可能性がある先生と実際に話すこと
  • 支援学級の教室を見学すること
  • 同じ学校に子どもを通わせている発達障害の子の保護者と話すこと

やった。ネットの一般論より、「この学校・このクラス・この先生」の情報のほうが、ずっと判断に役立つ。

就学相談の時期が近づいたら、早めに学校見学を申し込むことをおすすめする。就学相談と並行して動いていいし、見学を断られることはほぼない。


「普通でいてほしい」という親心との戦い

これは本音の話なんやけど——支援学級を勧められたとき、私の中でまず出てきた感情は「抵抗」やった。

「支援学級に入れる=この子はふつうじゃない」って、なぜか思ってしまった。子どもに申し訳ない気持ちと、自分の育て方のせいかという罪悪感と、将来への不安が全部混ざって、就学相談から帰ってきた夜はずっと泣いてた。

でも、しばらくして気づいた。

「支援学級に入れる」は「この子に必要なサポートを受けさせる」ということやん、と。

「普通でいてほしい」は親のエゴやったんかもしれない。子どもが「自分に合った場所で、楽しく過ごせること」のほうが、何倍も大事やろって。

この葛藤、一人で抱えてるシンママ・シンパパに、ちゃんと伝えたくて書いた。


就学相談を前に、動いておいてよかったこと

  • 療育施設の先生に「就学相談の書類作成」を依頼する(連携書類が必要な場合がある)
  • WISC(発達検査)の結果を手元に用意しておく(過去に受けていれば)
  • 希望する学校の支援学級の見学を早めに申し込む
  • 特別支援教育コーディネーターに就学前に一度相談する(学校に必ず配置されている)

情報が多くて混乱しがちな就学相談。でも、動けば動くほど「うちの子に何が必要か」が見えてくる。完璧な答えはない。でも「今の自分にできるベストの選択」はきっとできる。

一人で悩んでるシンママ・シンパパ、一人じゃないよ。

※この記事は保護者個人の体験をもとにした記録です。就学相談の制度・手続きは自治体によって異なります。詳細は在住の教育委員会・就学相談センターにお問い合わせください。