保活って、最初は何をどうすればいいかすら、わからない。
1人目のときの私がまさにそうやった。見学に行ったはいいけど、何を聞いていいかも、何を見ればいいかも、正直よくわかっていなかった。説明を聞いて、「ふうん、そうなんですね」と帰ってきた。それだけ。
2人目のときは、見学が20か所を超えた。
その頃には「この園、給食の食材どこから仕入れてますか」とか「加配対応は年度途中でも相談できますか」とか、けっこう細かいことを聞くようになっていた。一緒に見学に来た別の保護者の方に「何を聞けばいいんですか?」と逆に質問されるくらいになっていた。
人は、必要に迫られると詳しくなるもんやと思う。
この記事では、私が実際に2人分の保活をやってみて、やり方としてある程度かたまってきたことを書く。
1人目のこと——コロナ禍・4月生まれ・よくわからないまま入園
上の子はコロナ禍の生まれで、4月生まれやった。
秋ごろに見学の予約を入れたけど、当時はコロナで園内の見学はできなかった。外の会議室みたいなところで園長先生から説明を受けて、それで終わり。
何も質問しなかった。何を聞けばいいかわからなかったから。
4月生まれという月齢の有利さと、開所時間がその園しか自分のスケジュールに合わなかったという消去法で、入園が決まった。結果的にその園で良かったとは思っているけど、自分で選んだという感覚は正直、薄かった。
2人目のこと——冬生まれ・同じ園に入れたい・複雑な事情
下の子が生まれたのは冬やった。
4月入園を目指して、妊娠中から動き始めた。目標は、上の子と同じ園に入れること。きょうだいがいると加点が入る自治体も多いけど、それでも確実じゃないのが保活の怖いところやと思う。
それに——当時の状況は、今から思うとなかなか複雑やった。
保活をしていたとき、私はまだシングルじゃなかった。でも夫婦関係はすでにしんどくて、「同じ園に入れたい」という気持ちと「元夫と一緒に見学に行きたくない」という気持ちが、頭のなかでぐるぐる同居していた。仕事も続けないといけないプレッシャーがあって、保活はそのための前提条件やった。
感情はぐちゃぐちゃでも、手は動かすしかなかった。
実際にやった進め方
①妊娠中から役所で情報を集める
妊娠中に役所の子育て支援担当の窓口に行き、管轄の保育園一覧をもらった。
正直、窓口の担当者よりも自分の方がだんだん詳しくなっていった感じがある。「うちの点数って何点になりますか」と聞いても、曖昧な答えしか返ってこないこともある。制度の仕組みを自分で調べた方が、正確に動けることも多いと思う。
②開所時間で現実的に通える園を絞る
一覧の園を全部見ていくのは無理なので、まず「開所時間」で絞った。
自分が職場に行く時間、帰ってくる時間、通勤の動線——それに合う園だけ残す。どれだけ方針が良くても、開所時間が合わなければそもそも使えない。1人目のときに決め手になったのもここやった。「この時間に開いてるのはここしかない」という消去法。
③自分の点数を早めに把握して戦略を立てる
これ、妊娠中からやっておいた方がいいと思う。
点数は、自治体が出している「利用調整基準表」で計算できる。自分の就労時間、雇用形態、ひとり親かどうか、きょうだいの有無——それぞれに点数がついていて、合計点で優先順位が決まる仕組みやと思う。
まず自分が何点になるかを計算して、その点数で例年入れている園がどこかを調べる。自治体によっては前年度の結果(希望人数・内定最低点など)を開示しているところもある。
「この点数でこの園は無理」「この園なら入れる可能性がある」——そこまで分析してから希望順位を考えると、勘で並べるのとは全然違う結果が出やすいかな。
そして点数が上げられる方法があるなら、実行するかどうか判断する。たとえば、「認可外に一定期間通わせることで加点になる」という制度が自治体によってある。実際に私がこれを使ったのが、次の話やった。
2人目が同じ園に入るまでの実際の経緯
結果だけ書くと「2人目は第一希望の園に入れた」になるけど、実はそんなにすんなりじゃなかった。
最初の申請では、上の子と同じ園には入れなかった。
「どうするか」と考えて、選んだのが企業主導型保育園への入園やった。認可保育園ではなく、企業が運営する小規模な保育施設で、空きがあれば比較的入りやすい。
そこに2ヶ月通わせた。
その間にわかったのが、「1ヶ月以上の認可外通園実績」が加点になるという制度やった。自治体によって条件は違うけど、私の住む自治体ではこれが使えた。上の子と同じ園にいる「きょうだい加点」と合わせて、点数が上がった状態で次の入園申請ができた。
結果、2ヶ月半で上の子と同じ園に入ることができた。
遠回りに見えるかもしれないけど、「今の点数で入れる場所に一旦入って、点数を上げてから動く」という動き方は、手詰まりに見える状況でも突破口になることがあると思う。
見学で本当に確認すべきこと
2人目の見学を20か所以上こなした中で、「ここは絶対聞いておけばよかった」「聞いてよかった」と思う項目がある。特に0歳・1歳の子を預けようとしているなら、この辺りは要確認かな。
実際の閉所時間
「延長保育は19時まで」と書いてあっても、実際には18時半ごろには「もうお迎えに来てもらえますか」という雰囲気になる園がある。書面と実態が違うことは珍しくないと思う。見学のときに「実際に最後のお迎えは何時ごろの方が多いですか」と聞いてみると、リアルな感覚がわかる。
ベビーカー・抱っこ紐の置き場
0歳・1歳で入園するなら、朝の登園にベビーカーや抱っこ紐を使う家庭がほとんどやと思う。それを園のどこに置けるのか、確認しておかないと毎朝詰む。スペースがあるか、雨の日はどうなるか、玄関先だけなのかどうか。
自転車置き場・駐車場の使いやすさ
朝の時間帯に止めやすいかどうかが重要で、「駐車場あり」と書いてあっても台数が少なくて実質使えない、ということがある。実際に朝の時間帯に外から見てみると、混み具合がわかることもある。
朝の流れ(検温・着替えが園でないかどうか)
園によっては、登園後に検温・着替えが「園側の作業」として組み込まれているところと、「家でやってきてください」のところがある。検温が園でありだと、朝ギリギリに駆け込んでも手間がかかる。仕事の始業時間がシビアな人は要確認やと思う。
お迎えの流れ
迎えに行ったときの手続きがどのくらいかかるか。すぐ連れて帰れる園と、連絡帳の記入や申し送りが必ずある園とでは、体感の時間が全然違う。夕方の時間が押しているときには地味に効いてくるやつやと思う。
お弁当の回数(給食かどうか)
週に何日給食で、何日お弁当なのかは必ず確認した方がいいと思う。「基本給食、月1回お弁当」の園もあれば、「週2でお弁当持参」の園もある。朝の準備負担が全然違うので、自分のペースと合うかどうかを考えた方がいい。
加配の対応
お子さんに発達面での心配がある場合、または「もしかして将来必要になるかも」と思っている場合は、加配(個別サポートの保育士をつける対応)について聞いておく。「加配は受け入れていない」という園もあるし、「相談ベースで対応している」という園もある。年度途中からでも対応できるかどうかも合わせて聞いておくと安心かな。
そのほかに聞いておいてよかったこと
- 慣らし保育の期間とスケジュール(職場復帰の時期に影響する)
- 延長保育の手続き方法(毎日申請型か、月単位登録型か)
- 病児・病後児保育との連携の有無
- 保育士の入れ替わりの多さ(聞き方は「先生は長く勤めている方が多いですか」くらいがやりやすい)
- 保護者参加の行事の頻度と負担感
- 発熱時の対応ライン(37.5度か、38度か)
全部聞く必要はないけど、自分が「ここだけは知りたい」と思うことを事前に整理してから行くと、見学が全然違うものになると思う。
提出書類で気をつけること
見学と並行して、書類の準備も早めに動いておいた方がいいかな。労務の仕事をしていた経験から、これは本当に声を大にして言いたい。
就労証明書は早めに会社に頼む
保育園の申請に必要な書類の中に、「就労証明書」というものがある。自分でダウンロードして書くんじゃなくて、勤め先の総務や人事に書いてもらう書類やった。
これ、「来週までに欲しい」とか急に頼んでも、なかなか間に合わないことがある。特に年末年始や3月前後の繁忙期に頼むと、「少しお待ちください」ってなりやすい。
申請締め切りが11月〜12月のところが多いから、「10月に頼めばいいか」って思ってると思ったより余裕がなかった、ということになりかねない。夏のうちに「必要になりそうな書類のリストを確認する→担当部署に早めに相談する」までやっておくと安心やと思う。
提出した書類は必ずコピーを手元に残しておく
役所に書類を提出するときは、必ず手元にコピーを残しておくこと。
「出した書類、なんだっけ」となるタイミングが、あとで必ずくる。追加で書類を求められたとき、問い合わせが来たとき、内容を確認したいとき——原本を出してしまうと、何を提出したか自分で確認できなくなる。
面倒くさく見えるけど、「提出する前にコンビニでコピー」を習慣にするだけで、あとでかなり助かると思う。
結果
2人目は、上の子と同じ園に入れた。最初の申請では入れず、企業主導型に2ヶ月通わせて加点を積んで、2ヶ月半後にようやくたどり着いた。
20か所見学してわかったのは、「どこの園も一長一短」ということと、「自分が何を大事にしたいか」が最終的な判断軸になるということかな。方針や施設のきれいさより、「先生の顔」「見学のときの子どもへの声かけ」みたいなところが、案外決め手になったりするんよね。
おわりに——保活が「孤独な戦い」になりやすい理由
保活は、情報戦でもあるし、体力戦でもある。
そのわりに、周りに相談できる人がいないまま進める人が多いと思う。特に1人目のとき、「何を聞けばいいかわからない」という状態で飛び込むことになりやすい。
役所の窓口が親切とも限らない。同じ状況の人と情報交換できる機会もそうない。
私は2人分の保活をやって、かなり詳しくなった。でもそれは、必要に迫られてやっただけやと思う。1人目のときは本当に何もわかっていなかった。
「わからないのは自分だけじゃない」ということだけ、最初に言っておきたかった。